さて、今私は本気で退職しようかを考えている。
私に厳しい先輩と今後一緒に仕事していくと思うと耐えられない。
この先輩と引き継ぎをしたり、同じ時間のシフトに入って色々言われると思うと吐き気がして全身の力が抜ける。体に倦怠感が一気にのしかかり、頭が回らなくなる。
今日の配車状況についての引き継ぎを受けたら・・・
「まぁ〇〇には出来ないだろうから俺がやっとくから」
「どうせ逃げ腰だからな、やらないだろうけど」
などと言われるのは想像にたやすいし
交番表作成が終わらない状態で引き継いで配車に入ろうものなら・・・
「まだ終わってないの?なんで?乗務員の〇〇さんならさっき声かけ出来たじゃん、なんでしておかないの?」
「お前終わらせる気無いだろ」
なんて言われるんだろうなぁ、というのが頭の中でさっと浮かんでくる。
過去に似たようなこと言われてるからきっと今回も・・・、というのもあるけれども、こういうこと言われる状況になってるのがもう前提になってるし、きっと自分はこういう問題点を抱える状態になっているはずだし、そこをズバッと叱責されるだろうというのが半ば理解できているのが悲しい。
理解できているなら回避したいのだけど、そのビジョンが逃げる事以外に浮かばない。
ちょっと説教されてガチヘコみするガラスのハートで、今まで嫌なことから逃げ続けてきた人間がすぐに真人間になれるわけがない。だって「真人間になる」…いや、「仕事の出来る人間になる」ことからも逃げているんだから。
何よりも嘆きたいのは、理不尽に怒られてるわけではない。原因は自分にあるのだ。だからこの先輩に対して憎しみだったり怒りだったりという感情を持つのは間違いなのはわかっている。
退職の理由を伝えるのであれば、表向きは『自分はもう仕事に対して適性が無い、向いてない。それで先輩に怒られている。周りに迷惑をかけている。それが精神的にキツい。体調にも影響を及ぼしている。こんな状況にはもう耐えられない。だから退職するしもう出勤もしたくない。』ということにしようと思う。というか現実そうだから。
ただ、本当の理由としては『仕事に向いていない自覚があって悩んでいる中で、先輩に人格的な面や人生的な面で叱責されたことが辛いからもう顔も合わせたくない。』という被害者根性丸出しな理由だからこれは伝えない方がいいだろう。まぁ本音を聞かれたりしたらズバッと言うつもりだけど。もちろん怒られるだけのことをやらかしてる自分が悪い、というのを枕詞にして伝えるつもりだ。
ここまで色々書いて何が面白いって、逃げることに関してだけは熱心に思考が回っている。本当に自分は逃げ続けてきた人間なんだというのがよくわかる。逃げることだけは得意なんだなぁ…
自分のこの逃げ腰の姿勢は生まれながらのものだ、ずっと嫌なことから逃げ続けてきた人生。言われてこんなにダメージを食らうってことは図星越えてクリティカルヒットだ。何も言い返せない。
あぁ……そういえば前に自分がミスした時に「何も言えないです。」と言ったら「お前黙ってれば話が流れると思ってるだろ」と怒られたことがあったな。
冗談のつもりなんか一切なかったし、自分としては『全面的に自分のミスだった。言い訳の余地も無い。あらゆる叱責は受け止める。』という意味だったのだが、それがちゃんと伝わらなかった。なにより一言目が謝罪の言葉じゃなかったことが逆鱗に触れたようだ。
自分が悪いならばまず謝る、曖昧な言葉は使わない、そんな人として当たり前のことが出来ていないんだなぁ…
さて、逃げ腰の姿勢で生まれたからずっと嫌なことから逃げてきた人間がまた嫌なことから逃げる時が来たみたいだ。
逃げないで頑張ろうとしてたのに、自分は逃げてきた人間だっていうことを自覚させてくれたのは先輩だ。その点だけは感謝しなければいけない。
これまでに何度か書いてるかもだが、先輩の人を見る目は確かです。私は逃げる人間です。
あぁそうか、今ようやく理解できた…。
自分は仕事出来ないとか、自分はクズだとか色々考えていたけど、そうじゃないんだ。
全部逃げ腰の姿勢だったからだ。
楽をしたい、責任負いたくない、関わりたくない、だから適当な言い訳作って、そういう理由で逃げてきて、それで「逃げた」という意識はあるけど自覚が無かったから、あくまで仕事が出来ないから・遅いから、キャパを超えちゃって取り組み切れなかっただけだから、と思い込もうとしてたんだ。そもそも仕事が出来ていなかったんじゃない、仕事する気が無かったんだ。
でもその負い目みたいなものは分かっていて、自分は無能でクズだから、そういう人間なんだから仕方ないって自己診断をしていただけだったんだ。まぁ無能でクズなのは変わりないか。
なんか、ここ最近の悩みの一つが良くも悪くも腑に落ちたような気がする。
なるほどなぁ、自分が逃げ腰の人間だから今までのトラブルがあったんだろうな、悩みがあったんだろうな。
これを気付かせてくれた先輩には感謝しないといけない。
だから最後に、あなたの自覚させてくれた逃げ腰の姿勢で、迷惑をかけてやる。