「〇〇(職場でのあだ名)ってさ、図星突かれると黙っちゃうよね」
「〇〇ってさ、嫌なこととかから逃げ続けてきたタイプでしょ」
「〇〇は根性無いよね」
いつもの先輩から言われた言葉。
もうイジリとは思えない。心に刺さる。
まさに図星で、いつもみたいに言われて嫌なことだけどヘラヘラ笑って流す、なんてこともできず、でも黙っているのもおかしくて、「はい、そうですね」みたいな返事をした覚えがある。
もちろん、こんなこと言われるまでには色々過程がある。
自分は被害者根性丸出しな考え方しかしていないのはわかっている。だからこそあえて書き留めておくが、その「過程」において悪いのは当然私である。やらかして迷惑をかけて、それがこの発言につながっている。
やらかして迷惑かけた度合いを考えれば、こんな辛らつな言葉浴びせられて終わりで済んだならまだいい方だ。もっと直接的な罵詈雑言を浴びててもおかしくないし、手を出されていても文句は言えないと思っている。
だからこそ、それだけのやらかしをした自分が嫌になるし、迷惑をかけて申し訳なさだってあるし、こんな発言ぶつけられたことへの不快感とかストレスとか、今後この人と勤務時間被ってるときどうすればいいんだろう、なんて色々考えだしてしまって感情がまとまらない。
ただ怒りだけ覚えてたり、ひたすら罪悪感持ってたり、気まずさを想像して気分が重くなったり、そういうシンプルな感情じゃなく、色々混ざりあってしまっている。
普通の人ならどうするんだろうか
「うるせーなこの先輩!」とか「ぐちぐち言いやがって…」とか生々しくて感情的な本音を色々書くべきなんだろうけど…
なんかもうそういう本音すらあまり浮かんでこない。とにかく心の中の整理がつかない。
まぁ感情を語りだすとそれはもっと難しいわけで、「きっと今の感情は〇〇から来る××な感情で────」なんてかっこよく導きたいところなんだけど、元から知性の欠片も無い人間がそれっぽい結論やまとめを出来るわけもない。
じゃあ「今の自分は何したいの?どうしたいの?」なんてちょっと方向性変えてう~ん…と考えてみると「明日休みたい」「退職したい」とかそういう逃げの発想。ほうら、「嫌なことから逃げ続けてる」って言われた通り。
先輩に「もうそういうのやめて下さい」とかもっと反抗的に「それ以上言ったら流石に怒りますよ」とかも言えない。ほれみろ「図星突かれて何も言えない」まさにその状態。
「もう続けられる気がしない」と気持ちが完全に折れてしまっており、ちょっと怒られただけでこのへこみ方はまさに「根性無し」の状態。
自分の人間性は全てお見通しというわけだ。見通された上でその先の行動もきっと全て読まれているに違いないね。
かつて一度自分は逃げた人間。
逃げはしたけど、帰ってきた。
だから今回は逃げずに立ち向かいたい。
……そうは思っても心が完全に折れてしまっている。
当時はまだ退職届けを書いて出しに行く直前まで突き進むぐらいには度胸があった。今はもうそんな度胸も無い。何かの理由で仕事降ろされないかな、とかコロナの濃厚接触者になって職場離脱出来ないかな、とかそんなことしか考えていない。もはや受け身の思考しか出来ていない。
逃げるのも勇気、なんて言葉があるぐらいに、逃げるというのは結構能動的なことだったりする。
その逃げるという行動すら取ろうと思えないぐらいに心身が疲労してしまっている。いや肉体の方は元気だから本当に心の方の問題だけ。
なんでこんなに悩まなきゃいけないんだろう
こんな言葉ぶつけてきた先輩を痛い目に合わせたい。
もちろん本当に痛い目にではなく、なんであんなこと言っちゃったんだろう、と後悔するような意味で。
これが今の私がぶつけられる最大の本音。