昨日、また怒られた。俺のことを嫌ってるであろう先輩。
空いているダイヤがある状態で引き継いで、そのダイヤを埋める算段がザルだったから。怒られてしょうがない引き継ぎ方をしたのは確かなのだが、そんな引き継ぎになっちゃったのには色々理由がある。
……理由がある、が、それは言い訳にしか過ぎないし、その先輩からすれば「それぐらい平行して進められない?」と言われるだけだろう。いや、「そんなのもっとスムーズに解決してこの空きダイヤ埋めろよ」とか言われてたかな?
何より、そういった場面で口答えなんてしたらどうせロクなことにならない。怒られてるときは全面的に自分の非を認める。たとえ原因が自分のあずかり知らぬところで起きていたとしても。それが私が身に付けた悲しい処世術。
自分の仕事の仕方が悪かったです、と謝って素直に叱責されて終わった。
帰り際に一言だけ言われた。刺さるわけじゃないが、やけに残る一言。
「〇〇(職場でのニックネーム)さ、自分で埋められないで、ポッと出の俺なんかにダイヤ埋められて悔しくないの?俺だったら悔しいけど…」
何を意図しての発言だったのだろう。
悔しさをバネにして頑張ろうと思ってほしい、ということなのか
普通悔しいと思うはずなのに何も感じないんだなこいつ、という嫌味なのか
悔しさを感じて埋まり切るまで残って仕事しろ、という圧力だったのか
だけどそれよりも、確かに自分は悔しさみたいなのは感じていなかったのも事実。
仕事からの解放感のが大きかったから?順当に声かければすぐ埋まる見込みが立ってたから悔しさ感じるほどじゃ無かった?怒られたことのショックの方が大きかった?
違う。仕事に対するモチベーションとか、向上心がもう一切無くなっている。
空いてるダイヤは全部俺が埋めてやるぜ!とか、引継ぎの時にスムーズに帰れるような仕事をしてやる!とか、この悔しさをバネに成長してやろう!とか、反骨心むき出しでこいつのことぎゃふんと言わせてやるぐらいになる!とか、そういうのがもう一切ない。
自分の泊りの仕事をしっかり片付けて、トラブル起きずに一日終わってくれるのを願うだけ。日和見主義で事なかれ主義。
成長はしたいけど、自分の能力の低さと性格的にまず無理。基本的なことがおろそかになるし、何かやれば何か忘れる。向上心だけはあるが、そのための動きをする気が無い。オンオフの切り替えが出来ないくせに、金遣いの荒い放蕩ぶりだけは一人前。嫌なことからは逃げ続けたい。
こんな自分に能力が無いのはわかってるから、能力を求められるような事は何も起きてほしくない。
自分に出来るのは電話対応と、お客さんに定期売るだけ。最近それすら怪しいけど。
仕事に対して、悔しさを覚えるほど集中して取り組んでいないことに気付かされた。
モチベーションを持てる何かがあるわけでもないし、上を目指したくなる何かも無い。自分の性格的にもそんなもの今さら生み出せないし見つけ出せない。そもそも生む気も見つける気も無い。
ただ緩やかに日常で何も起こらないことを祈り、きっかけさえあれば退職してやろうぐらいにしか思っていない。
自分の仕事に対する考え方を改めて振り返ることになる先輩の一言だった。