就活失敗男の路線バス営業所おつとめ日記(ただいま休職中)

18卒の就活生でした。売り手市場と喧伝されているのを真に受けて就活を舐めた結果、秋まで内定先が決まらないという痛い目を見た挙句、入社してからは業務のしんどさとパワハラまがいの扱いをされて精神を壊してしまった失敗だらけの社会不適合者。今はとある路線バスの営業所で定期売ったり電話対応したり配車係の仕事をやって───いました。現在2回目の休職してます。営業所のお仕事日記を書きつつストレスや心の闇をぶつける暗いブログ

バス営業所の一日の仕事(配車・操車の泊まり勤務・1日目編)

ひとつ前の記事で、バス会社の事務方で働いたらどんな仕事やるかの記事でも書き連ねようか、なんて言った手前、それっぽい記事を書いておく。

なのでまずは一日の仕事のルーチンを書いておく。

この場合の一日というのは、出勤してから仮眠を取るまで。

というのも泊まり勤務なので、2日連続で働くようなものである。

2日分書こうかな、と色々文章書いていたらだいぶ長くなったので仮眠をとるまでを1日目ってことで一度区切りをつける。

 

なお、これはあくまで弊社、なおかつ自分の場合。

担当業務とか役割とか、ほとんど任されていない立場なんで、本当はもっと色々あるはず…

なおここに書くのは「本当に何もトラブルが無い時」の場合。

トラブルさえ無ければ…ね

 

  • 12:00 出勤 

前任者からの引き継ぎ。この時点で大抵ダイヤが空いてる。

でも何もなければ故障車両とか、勤務実績の注意点とか、そういうのぐらいしか引き継ぎは無い。

引き継いだら当日の勤務割り当て表と車両割り当て表が一致してるか、なおかつそれら割り当てのパソコン内の入力と紙面出力のモノで一致してるしてるかを確認。

 

勤務割り当て表とは、〇〇さんはxxダイヤで、乗るバスはxxxx号車です。という割り当てを出力した物。

 

車両割り当て表とはxxxx号車は午前中にxxダイヤを走って、夕方からはxxダイヤを走ります。という割り当てを印刷した物。

 

一つの紙にまとめればよいのでは?なぜそんなにたくさんの帳票を?と思われそうだが、これがあると便利なんです。

「xxダイヤ乗ってる人は誰?入庫時間はいつ?」を見たい時には勤務割り当て表を、

「xxxx号車って何時に帰ってくる?何ダイヤを走ってる?」を見たい時には車両割り当て表を、

それぞれ状況に応じて使いやすいものをサッと見て必要な情報を引っ張り出すためには、色々な帳票が必要になってくるのだ。なにより緊急時にすぐ人や車を見つけるために役立ってくる。

 

この勤務割り当て表と車両割り当て表を照らし合わせて一致してるかを確認する。

片方だけ弄られてると、後々バスが無いとか、いないはずのバスがいるんだけど、とトラブルの素になる。

そしてこれらは作成後から当日までにさんざっぱら弄りまわされてること(それこそダイヤが空いた関係で人が変わったり、乗務員同士で勤務やバスを入れ替えたり)が大半であり、パソコン内では割り当て作成時のままで、実際は紙ベースの方で勤務やバスが変わってることが多々ある。勤務実績だったり車庫整理(後ほど説明)に関わってくるので必ず直す。

ここまでで順調ならダラダラやっても14:00ぐらい

 

  • 14:00 勤務実績(事務方の人間)の入力

事務方の人間、営業所内で働く人間の勤務の実績を入力する。

〇〇さんは早番、〇〇さんは遅番、俺は泊りで…というのをシステムへ入力する。

事務所の勤務表というのがあり、それを基にして紙面に拾い出し、拾い出した勤務をシステムへ入力するのだ。しかしまぁ紙面の好きな会社だこと。

これも普通にやってれば30分かからず終わる。

 

  • 14:30 勤務実績(乗務員)の入力準備

この時間になると乗務員全員が出勤しているので、勤務実績がほぼ確定する。

ダイヤごとの乗務時間や拘束時間なんかは決まっているので、システム内に取り込まれているマスタを基にして勝手に実績は登録される。

しかしマスタに登録のない勤務をしている乗務員がいる日も多々ある。場合によっては手修正をしたり、注釈を付け加えなければいけない実績もあったりする。

しかしそういう勤務をしている乗務員は引き継ぎがあったり、システム内でエラーを吐くので、それを全て潰していく。早いとこれも30分ぐらいで終わる。

 

  • 15:00 車庫整理表の出力

車庫内のどの位置にどの車を止めるかを決めるのに使う書類が車庫整理表

バスって適当に止めてるように見えて、実はちゃんと決まった位置がある。

当日帰ってきた時間と翌日出ていく時間によって、ここに止めないと明日出れない、というのがあるのだ。(狭い営業所ではね、スーパーの駐車場みたいにどこからでも出し入れできるようなスペースの取れる大きな営業所では関係ないみたいだけど)

んで、この車庫整理表には何時に〇〇号車が帰ってきて、翌日は何時に出庫していく、というのが一覧で全て書かれている。それをどう処理しているのかは不明だが、車庫整理担当の人間(これは事務所の人間では無く、併設の工場の人間だったり、嘱託の人がやったりする。)が表を見ながら場所のことを考えていく。

ここで、バスが戻ってくる時間や翌日に出てく時間が間違っていると、翌日バスが出せなくなるので大騒ぎ。

また、帰ってきた段階で燃料が少ないことが予想されるバスなんかは、給油を必ずお願いするようにチェックもつけないといけない。これも忘れると、翌日燃料不足になって代車を手配しなければいけなくなるのでまた大騒ぎだ。

私はこれで過去にやらかした経験が何度かあるため、慎重にやるので時間がかかる。

終わったころには休憩時間だ

 

16:00~17:00 休憩

 

  • 17:00 点呼記録表の出力

バスの乗務員が出庫・入庫する時には必ず「点呼」というものを行わなければならない。

必要な持ち物を全て揃えているか、体調やアルコール検知器の結果は異常がないか、これから走る路線で注意しなければいけないことは何か、などを乗務員と対面で話をするのである。

しかし、ただ話して問題なければ行ってらっしゃい!orお疲れさまでした!となるわけではなく、何時に〇〇さんの点呼をやって、その時の報告事項でこんなのがありました、というのを記録する表がある。その表もシステムを使って出力しなければいけない。

これも出してそのまんま、というわけにはいかずに、色々と加工をしなければいけない項目が多々あったりするので完成品を作るのに少し骨が折れたりする。

でも作り方はほぼ決まっているので、慣れてくれば手間かかってめんどくさいな~とお思うだけで30分もあれば終わる。

 

  • 18:00 乗務員の勤務実績の(ほぼ)確定

この時間になると、本当によっぽどのトラブルが無ければ、遅刻して出勤してこないとか、急遽なお休みや早退で仕事を別の人に振ったりとか、というのはまず起きてこない。

なので今日一日、乗務員さんが何時間働いて、そのうち何時間は残業として処理されて、休出(休日出勤)の人は〇〇さんと〇〇さんで、というのがほぼ確定される。

準備の段階で、エラーを吐いちゃうような特殊な勤務実績だったり、手修正しなきゃいけないようなのはほぼほぼ潰しているので、この時間にやることは書類に手書きで数字を拾っていく事である。

 

  • 19:00 翌日の準備

ここまで来ると当日の仕事でこの時間に処理できるものはほぼほぼ終わりである。

あとは最終バスが帰ってくるまで出来ない仕事ばかりなのだ。

なので翌朝の準備を行う。

朝イチから使い始める書類の準備だったり、必要な用具があればその準備だったり、特別な安全運動があったりすればその準備だったり、別に当日の朝でも大丈夫だったりはするのだが、朝はめちゃくちゃ早いので少しでもゆっくりするためには今のうちに用意するのがベターなのだ。

 

  • 23:00

時間は一気に飛ぶ。

そう、20時以降は一気にやること・やれることが無くなる。

細々した書類を作ったり、データを入力したり、やることがまったく無いわけでもないのだが、そんなのをすぐに終わったりする。

空きダイヤとか運行の乱れが無ければ夜は本当に平和で落ち着いた時間を過ごせる。

だから、何のトラブルも無い時の配車勤務というのは本当に素晴らしいものだ。

そんな素晴らしい勤務になったことはここ最近まったく無いのだけど。

 

さて、23時以降になるとそろそろ最終バスが帰ってくる時間だ。

最終バスが帰ってきて確定するのが、その日のバスの遅延した時間だ。

運行を把握する上で遅延時間がどこでどれだけ生まれたかを見るのも大事であるし、なにより遅延というのは乗務員の勤務時間にプラスされるのだ。

たかが数分、されど数分。この積み重ねで給与が変わってくる可能性もある。

これを打ち漏らすと色々と面倒になるので、漏らしが無いように確実に入力する。

 

ここまで散々準備したり固めてきた乗務員の運行実績が本当の意味で確定になる。

この確定になった数字を基にして、最後に一日のまとめの書類や日報を出す。

 

  • 24:00

書類にOKをもらえれば戸締りや簡単な見回りをして仮眠。

明け(泊まり勤務の2日目のこと)の始業は5:00からである