最終面接を受けてきた。
手ごたえは十分にある、しかし完璧ではなかった。
ここで通れば本望だし、落ちたとしても納得はできる。
要するに、自分自身を全力でさらけ出すことができる良い面接だった。後悔は無い。
個人面接と聞いていたが実際に会社を訪問すると「もう1名来ますので・・・」と言われて衝撃。
個人面接のつもりで構えていたが、役員3名に学生2名の集団面接となってしまい出鼻をいきなりくじかれてしまった。
2人仲良く内定ゲット、となれば一番平和なのだがもう1名は恐らくライバルとなりうるだろう。もう1名には申し訳ないが蹴落とさなければならない。
とは言っても蹴落とせるほどの面接経験や面白いエピソードが自分にあるわけではない、蹴落とされるのは自分だろうな・・・などと複雑な心境でいた。
面接が始まるまでの待機時間、そのもう1名と話をした。彼はとても好青年だった。
私と波長がとても合い、話のネタもお互いに噛み合い、とても和気藹々とすることができた。
面接後の帰り道でも話がとても盛り上がり別れが惜しかったぐらいだ。
彼に蹴落とされるならば納得だし、彼と共に入社できれば良き友人となれるだろう。
私の汚い本音を書き留めたい。
正直な感想を述べれば、単純に面接の受け答えや内容の比較をすれば私に優位があると思った。
もちろん、だからと言って人事や役員からのウケも良かったかと言えばそれはまた別の話になる。あくまで主観的な意見だ。
私と比較して受け答えがあまりスムーズでは無かった。ゼミの内容と志望業界等が噛み合っておらず困惑している場面もあった。
業界に関する研究も、恐らく私の方が上では無いかと思う。
だが、その人となりは面接では計り知れていないだろう。もし可能であれば待機時間での私との弾んだ会話も選考の資料として取り入れて欲しいと思うぐらいだ。それぐらいに話すととても楽しい人物だった。
だからこそ彼が面接で詰まる様子を見るのが心苦しかった。思わず「頑張れ」とつぶやいてしまうぐらいに応援をしていた。
私が受かり彼が落ちたとすれば、ある意味仕方ないことだとは思う。
私が落ちていたら?・・・その時はここに書いたことを恥じるだけだ。こんなに慢心しやがって、と。
利己的だが、他人を思いやる前にまず自分の将来を考えなくてはいけない。
私が同席した人間の成功を祈りたくなったのは初めてかもしれない。
上にも書いたが、彼と私、どちらも内定をいただけるのが究極の理想だ。
そうなることを望む。
面接では伝わらない本当の彼を私は知っている、だからこそこんなに高く評価しているのだ。
頑張れ、S君!