嫌な先輩とエンカウントせずに済むために、微かな情報から先輩の勤務を探り当て、会わないで済む日時を割り出すというもはやストーカーみたいな行為に熱を上げています。
なんで私がここまでしなきゃいけないんですかね、向こうのせいなのに……なんて思わなくも無いですが、最後の最後で嫌な思いせずスッキリと退職を迎えるためにも「逃げ」を取りたいと思います。
あなたのおかげで逃げ腰の姿勢もここまで来ましたよ、ありがとうございます、ほんとに。
いや、後輩にお願いして勤務聞けばいいだけなんですけどね…。後輩は絶対私の事よく思ってないはずなので聞きにくいんですよね。
さて、上でスッキリと退職を…なんて書きましたが、嫌な先輩関係なくどうやらそれは難しそうです。
昨日は会社から信じられない電話が来ました。
『また片付けで顔出すって話だったけど、いつ来れそう?』
あー、「またすぐ来ますので」なんて言ったのに全然来ないから心配かけてるのかな…。
次に来るときに社員証や保険証、制服一式返すって話だったしなぁ。
『次に来るときに三文判で良いから用意しといてくれないかな?書いてもらいたい書類があるんだよね。』
今更…?また何か会社からお見舞いでもあるのかな…。
『退職金のことに関する書類とかで─────』
口座の指定とかかな、そんなの普通に給与の口座でいいのに…。
『─────これ書いてもらわないと退職の手続き進められないのよ。』
「はぁ?」とブチギレそうなのは心の内。
「わかりました、まだ受診があって保険証お返しできないので、12日か13日にはお伺いします。」なんてにこやかに(電話越しじゃ伝わらないが)回答できたのは我ながら偉いと思った。
『うん、12日と13日どっちかで来てくれないと書類本社に回せないから頼むよ!』
ちなみに15日退職なら15日までで良くない?って話になるかと思われますが、弊社の場合は本社の偉い人の決裁まで降りてようやく届けが通った形になります。つまり、本社がまともに動く平日じゃないと決裁できません。そして今月の15日は日曜日、つまり13日の金曜日がリミットになるわけですが、13日のお昼ごろには営業所から本社へ書類を回すための社内便が出てしまいます。つまり13日だからと言って夕方にのほほんと顔出したんじゃ遅いわけですね。
そして上にも書いたように、保険証などは受診の予定もあるので12日の午後に使うため、それまでは手元に置いとかないと自己負担面で色々と不利になります。
つまり、実質的に12日の夕方~13日午前に必ず来い、ということです。
えぇっと…色々と言いたいところなんですが要は、あなた方の不手際で私は辞められない可能性があった、と!?
なるほど、今回私が協力的でしたし、変に予定も入れてないおかげで幸いなんとかそちらに合わせられますけど、そうじゃなかったらどうなってたんですかね?
それ切り出されたタイミングと暦の都合次第じゃ人によっては「長期旅行しててもう顔出すタイミング無いよ間に合わないぞ」って人や「次の勤務先の準備で忙しくてそっちに顔出してる場合じゃねぇよ」って人もいたっておかしくないですよね。
それこそ今年の場合、14日と15日は綺麗に土日です。16日からの勤め先が既に決まってる方などは、最後の土日を準備や手続きで使うため大忙しになっていることでしょう。その前の平日に旅行に出てしまってる方もいれば、年始モードも終わって役所関係の手続きがようやく進められる、と1週間のうちに窓口通い詰めになる人だっているはずです。
仮にもそれなりに大きい会社ですよねぇ…弊社は…何なんですかこれ。
最後の最後で心底呆れさせてくれるイベントが発生してくれましたよ。
多少ざるな仕事しても許される社風のおかげで私は何とか生きてこれましたけれど、その社風のせいで最後にざるな仕事されるのは自分の退職に関する手続きだった、なんてよくできた皮肉ですね。
ま、逆に考えましょうよ、変に未練残らない形で終わりそうだな、って。
良くも悪くも、こういう思い出を最後に縁が切れると思い残すことは少なくなりますからね。