例の「某社」の二次選考に受かっていた。
向こうからも重ねて伝えられたが、次が最終である。
電話を頂いたときは飛び上がるほどに嬉しかった。人目が無ければ文字通り飛び上がっていただろう。
赤羽からバスで舎人団地にたどり着き、バスを降りてちょうどすぐだった。
見沼代親水公園駅はどこだろう、とスマホに手を触れた瞬間、ブーッブーッと電話特有の振動。
・・・まぁ連絡を頂いた経過はどうでもいい。とにかく、次が最終だ。
今まで、一次二次と進み、最終で落ちたことはザラだ。今回もそうなるか?いや、そうなりたくはない。
あくまで私見だが、今回はかなり相手に好印象を与えていると見ている。
二次の際も、「話は聞いているからそんなに聞く事は無いのだけど・・・」と言われたことから、面接に当たって担当官間での伝達や意思疎通はしっかり行われているらしい。
しかし、それが最終の面接官にまで伝わっているか。
次回も「話は聞いてるから──」で甘く終わるわけが無い。
前情報抜きの一発の感触だけで合否を決めるスタイルかもしれない。
「某社」の面接は、今までとても緩いスタイルであった。
面接ではなく、学校の先生との面談に近い感じだった。
だが次回の最終は違う、すでに念押しされている。
心のどこかに甘えが生じているのが自分でも分かる、しっかり引き締めるんだ。