就活失敗男の路線バス営業所おつとめ日記(ただいま休職中)

18卒の就活生でした。売り手市場と喧伝されているのを真に受けて就活を舐めた結果、秋まで内定先が決まらないという痛い目を見た挙句、入社してからは業務のしんどさとパワハラまがいの扱いをされて精神を壊してしまった失敗だらけの社会不適合者。今はとある路線バスの営業所で定期売ったり電話対応したり配車係の仕事をやって───いました。現在2回目の休職してます。営業所のお仕事日記を書きつつストレスや心の闇をぶつける暗いブログ

人間面白いもので、一度切り捨てた選択肢が後々に魅力的に見えてくることがある。

私も今、タクシー運転手という仕事がほんのわずかに魅力的に見えてきている。

 

以前何かの本で読んだが、「選択しなかったモノにどうして執着してしまうのか」「やっぱり(選ばなかった)あっちがイイ!」となってしまうのか、というのが心理学的に説明されていた。

それは「選択の段階で迷うということは両者とも魅力や利点が同レベルであるから」という説明だった。心理学というよりかはただのド正論じゃないか・・・とも思うが、言ってる事は大いに正しい。

大学でもマーケティングの授業で習ったような気がする。こちらは確か「両者のメリット・デメリットが合致しない、上位互換になりえないものの選択では迷いが生じる」という説明だった。表現が違うだけで言ってる事は同じな気がしなくもない。

 

そんなわけで、タクシードライバーという仕事について考えを巡らせることがここ最近度々ある。

一度街へ出れば後は自由だ、上司に怒られる事も無い。

歩合制ゆえに、自分の裁量が大きい。仕事と言いながらひたすらスマホいじってることも可能なのは、パソコン・スマホ・アプリ大好き現代っ子な自分にはこれほどおいしい環境は無い。

では今になってタクシードライバーに戻りたい?と聞かれればそれはノーだ。

一度辞退した以上、今さら戻れないという矜持もあるし、何よりタクシードライバーとして働くことの現実を、実際に聞いてしまっている。

輝かしいキャリアは大嘘である。カーナビあるから安心。新卒でも30万ぐらいは稼げちゃう・・・。全てウソだった。

今でも思うのだが、なぜ入社するまで学生を騙し続けなかったのだろう。いい話ばかりしとけば私みたいな落ちこぼれ学生はウキウキと入社を待ち望んでいたことだろう。

 

 

時代は6年前になるが、とあるブログで私と同じような境遇でタクシー業界に歩を進めた方が一筆したためている。

新卒で入社した会社を短期間で辞めてきた

就活を経験していない自分だったら、きっと罵倒して見下していただろう。でも今の私には彼の一文一文が重く感じる。

きっととても苦労なさっただろう。更新が2012年でストップしているが、現在はどうお過ごしなのだろう。