就活失敗男の路線バス営業所おつとめ日記(ただいま休職中)

18卒の就活生でした。売り手市場と喧伝されているのを真に受けて就活を舐めた結果、秋まで内定先が決まらないという痛い目を見た挙句、入社してからは業務のしんどさとパワハラまがいの扱いをされて精神を壊してしまった失敗だらけの社会不適合者。今はとある路線バスの営業所で定期売ったり電話対応したり配車係の仕事をやって───いました。現在2回目の休職してます。営業所のお仕事日記を書きつつストレスや心の闇をぶつける暗いブログ

毎日、帰宅しては布団へ直行し寝て起きて会社へ行くだけの生活になっている。

大好きなプラモ作りは何にも進みやしないし、ちょっと夜更かししてゲームをやりこむかなんて気分には到底ならない。

いい感じに社畜として進化している。

いや文化的な生活してないしむしろ退化してるだろ、と言いたくもなる。

 

ちなみに入社してすぐは定時上がりなんていうのは幻想だった。

職場の特定に繋がりかねないので具体的な時間は示せないが、定時+1時間は基本。+2時間も時々あったりする。

定時なので帰ります!と一思いに言えればいいが、周りが仕事していて、何をするにも気を遣わなければならない新入社員がそんなこと言えるはずもなく、ズルズルと仕事をし続けて先輩の「こんな時間だし今日はもう上がりなよ」という救いの言葉をかけられるまで待つしかないのだ。

 

 

職場の人間関係は悪くない。先輩や上司からは目をかけていただき、ミスを度々起こすが幸いなことにまだ期待されてはいる。

それでもやっぱり新卒に当たりが強い先輩に「それでやったつもりなの?」と厳しい言葉をかけられたり、口だけは達者で仕事しない先輩に「アレやれって言っただろ!」と慣れない別の仕事でてんやわんやなのに怒られたり(この口だけ先輩、案の定職場で疎まれていて少しざまぁみろと思う)と、色々ある。

 

 

とまぁ、私の職場の愚痴はここまでにして、最近ニュースでもう2020年卒の就活が動いているという恐ろしいニュースを見た。

18卒がようやく社会の歯車として動き出し、19卒が本格的に就活で飛び回っている中、もう20卒が就活を始めているというのだから恐ろしい。

 

夏のインターンが始まる前に〇〇ナビなどのサイトがすでに開設されているらしく、19卒の子は後続が追い上げてきている焦りにかられ、20卒の子はスタートダッシュでつまづくまいと必死で情報収集していることだろう。

夏のインターン、最近始まったものというわけでもなく、18卒の自分ですら当時やっているのは知っていた。ただ私の時は「就活に対する意識が高いヤツが行くもの」だったり、「選考過程でインターン経験が豊富にあることを話のネタにするために行くもの」程度の認識だった。就活への意識が低い私がこう思っていたというわけではなく、現に就職課がガイダンスでこう語っていた。『夏のインターンは選考にほとんど関係ない。行くなら冬だ。』と。

そんな言われようだった夏のインターンがいつの間にか就活のスタートダッシュとして取り沙汰され、学生にとっても企業にとっても重要なイベントになっているらしい。たった2年違うだけでここまで認識が変わることに、昨今の就活情勢の変化の激しさがうかがえる。

 

就活の早期化・ハイスピード化、学生としては良い面と悪い面の表裏一体だった。

18卒の私の時ですら就活の早期化だったり経団連の面接解禁ガイドラインがどうのこうのと騒がれていた。それもあってか、エントリーから面接までのテンポはだいぶ速かった。色々な会社の説明会や面接を隙間なく埋めることで無駄なくスケジュールを回すことが出来たし、良くも悪くも結果がすぐ出るので気分の切り替えも多少楽だった。その裏で、残弾が減るのもまた凄まじい勢いだった。

この早いテンポでサクサクと内定を取れた学生は残りの半年以上をあそんで過ごせてさぞ快適だっただろう。しかしこの早いテンポで残弾を打ち尽くした学生は地獄を見た。

 

学生にとって6月1日は内定解禁だとか大手の面接解禁だとかではなく、この日までに内定を取って進路を定めなくてはいけない日になっていた。誰かに言われたわけではない、恐ろしいもので自然と「そういう空気」になっていた。

6月1日までに内定を取れれば就活は平均的な終わり、6月1日を過ぎれば「まだ就活やってるの?」そんな雰囲気が、だれが言い出したかもわからぬ内に広がり、後者の継続組は少しずつ肩身が狭くなっていく。

地方に飛び回ったり面接掛け持ちでスケジュール管理にヒーヒー苦労する同期が減り、次第に就活生と思しきスーツの若者すら見かけなくなっていく。説明会で見かける就活生が少なくなり未だに続けているのはこんな少数なのか、と焦りだす一方、人数が多い説明会に出ればライバルがこんなにたくさんいてはダメだ…と諦めの境地に入る。

 

就活スケジュール、前倒しにするだけでなく後ろ倒しにするという会社は出ないのだろうか?

「ウチはむしろ4年生になってからインターン来てもらいます」なんて会社だったり「春採用やめて秋採用からやろうか」なんて会社があってもいいんじゃないだろうか。

 

・・・そんな奇を衒ったやり方したら人手が集まらず痛い目を見るからどこも必死なのだろう。

人手欲しさに、どこまで前倒しできるかのチキンレースのようになっている。